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北海道・道東を拠点に、いろいろなところを旅したり温泉に入ったり車中泊に憧れたり生活に関するレビューをしています

【2017.3】ロンドン旅行記 その13 時にはあるさnot for me

トラヴェスティーズを観て、一度フラットに戻ろうかな~と 歩いていたら、上空にヘリがずっといることに気づきました。 なんだろう、と思っていたら この日ウェストミンスターあたりで事件があったそうです。 フラットへ戻ってTVを付けると(チャンネルが多すぎて選べずBBCニュースしか見ていない) その話題が…。

ツイッターを見てみると、ロンドンの劇場は普段通りとのアナウンスが 流れていました。 そして、時間になったのでれっつごー! と勇んでフラットを出たのですが、 なんと!ここで劇場を間違えるというミスを…。 数日までに下見までしていたのになぜ。

この日の観劇予定は デビット・テナント主演の『ドンファン イン ソーホー』。 ウィンダムズ劇場にて。

と、知っていたはずなのに!!

プリントアウトして持っていったeチケットの 『DELFONT MACKINTOSH THEATRE』の文字に惑わされました。 City Mapperで検索して、そのまま向かってしまったんですよね… 多分、疲れのピークだったこともあるかもしれません。 まあ言い訳ですけど。   そして「なんか変だな…?こっちだっけかな??」 と思いながらナビ通りに向かう私。 着いてみると、そこは「マンマミーア!」が上演されている ノヴェロ劇場でした!! 一瞬理解できなくて、じっくりプリントを読むと 下の方にちゃんと書いてありましたよね…ウィンダムズってね…。

本来なら10分くらいで行ける道のりを、20分かけて必死で 歩く私。 「遅れちゃう~~!!」と思うと早足にもなりますよ。 ギリッギリで着いたものの、座席はど真ん中。 もう既に席についている方々に「ソーリーソーリー」と言いつつ 立ってもらいました。   まだ息が上がっているままに始まった 『ドンファン イン ソーホー』。 ですが、これが…私には…合わなかったんです……。 元にしたというモリエールの『ドン・ファン』は読んでいたこと、 この作品の戯曲も手に入れていたので 内容は把握していたのですが、どうも…なんといったらいいか…合わなかった!   クラブDJでセックス中毒な現代のドンファンなのですが、 疲れた体に染み入るクラブミュージック…。 場面転換時(というか悪魔のイメージ?)の際に マスクを被った男女がクラブミュージックに合わせて 踊るのですが、そこがもうだめで。

あと仕方ないのですが、この作品の女性の描き方が 私にはだめだったんだろうなあと。 本を読んでいるときは 「最っっ低な男だなドンファンというやつは!」 というくらいだったのですが、実際に生で目の当たりにすると それが普通に自分の中の嫌悪感としてみるみる溢れてきてしまって。

まあ、それだけテナントさんの演技がすごかったということなんでしょうけども!

確かにものすごく魅力的だったのです、デビット・テナントのドンファン。 自分勝手で最低なんだけども。 ああ~~でもどんなに魅力的でもだめだった~~私には!   劇場内の方々は結構爆笑していたので、 この下品さを笑うんだろうなとは思うのですが ちょっと私のキャパが足りなかった! 私もワッハッハと笑える器がほしかった!!

体調も関係しているのかな、と思いましたが 元気なときに観ていたらどうだったんだろう。 関係ないのかな。

というわけで”私には”合わなかった、ということでした。 たまにはこういうこともあるよね~。  

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