旅と温泉と生活と

北海道・道東を拠点に、いろいろなところを旅したり温泉に入ったり車中泊に憧れたり生活に関するレビューをしています

【2018年9月6日】ブラックアウトの日のできごと

2018年9月6日、北海道胆振東部地震が発生しました。

私が住んでいる釧路市では地震的にはそれほど被害はなかったと思うのですが、その後の停電で大ダメージを受けました。

記憶があるうちに、ここに当日の記録を残しておこうと思います。

9月6日深夜、寝ていたときに「なんか揺れたな~」と 思って目が覚めました。

震度4。

釧路民は地震に慣れているので(これダメなやつ)、ふ~んと思ったくらいで、震度を確認するために なんとなくSNSを見てみると、

”釧路市内が一斉に停電したときの様子”がUPされていました。

えっっっっっっ、と思って携帯から顔を上げると、なんとあたり一面【闇】。

街頭などが消えたため、本当に真っ暗になっていました。

そして、充電を保たせるためにSNSを見るのを止めました。

ビックリしましたが、このときは 「今日仕事で日高に行くのに、行けるかな、大丈夫かな」 などと考えていました。

ですが、起きてみると思った以上に大変な事態ということがわかりました。

停電は復旧しておらず、しかもそれは全道一斉とのこと。

それでも会社には行くのかな、と思い なぜかシャワーを浴びることを決断。

湯沸かし器は電気で動いていたので当然水しか出ません。しかしこのとき、なぜ決行したかというと「冷たいけど、後でドライヤーで乾かすからいいや」 と思っていたのです!!あほすぎ!!!

当たり前ですがドライヤーは使えず 自然乾燥…。髪の毛ばっさばさ。

ここで会社から自宅待機命令が発令されました。

信号も止まっているので、不要不急の車での外出は 控えるようにとのことでした。

幸いなことに前日車のガソリンを満タンにしていたこともあり、携帯の充電は車から出来たので問題なし。 車でテレビも見られるので情報を得るために活用しました。

が、このとき少し困ったのが道外の兄弟から心配して送られてくるLINE……。

こっちは停電がいつまで続くか分からないので充電の節約をしたいのに、あれこれ情報を送ってくるのです。 ありがたいけれど、やっぱりデマもありました。

一番みなさんが信じたのは「水があと数時間で出なくなる」 という噂かなと思います。これは会社の人からも来たので一応出るうちに、とお風呂の浴槽に水をためておきました。

そして、懐中電灯の電池が切れていたこと(これもダメ)、 冷蔵庫も使えなくなると食材が腐ってしまうかな~と思い、 近所の24thスーパーへ歩いて行ってみたら臨時閉店していました。そりゃそうか。

その横のコンビニは開いていたのでものすごく混んでいました。

電池はすでに跡形もなかったので、あらあらと思いもう少し遠目のコンビニまで足を伸ばすことに。

こちらも混んでいたし電池もなかったのですが、 とりあえずスナック菓子やカップ麺、飲み物を買い込むことができました。

重い荷物を持って歩いていたので疲れてしまったのでなにか飲みたくなり、途中の自動販売機にお金を入れたらそのままチャリーンと戻ってきてしまったのでした。

そりゃそーだ!自販機も電気だよ!! とそこで気づいたのですが(遅い)、 自分が普段、いかに無意識で電気に頼った生活をしているかを感じる出来事が多かったです。

不要不急の車での外出は控えないといけなかったのですが、 母親が今家にひとりで暮らしていて心配だったのと車で充電ができないとのことだったので、自宅にあった予備のシガーソケットUSBを持っていくことに。

信号機が機能していなかったので、譲り合いの精神で進み、結果的にいつもより早く着いちゃいました。 途中のガソリンスタンドの給油待ちの列の長さに驚き。 我が家は運が良かったです。

母親にも無事手渡し、これで充電問題は一応解決。 少し話をして家に戻りました。

もうひとつの実家も気になるので行ってみたら、 TVを見ている!!???なぜ!!と思ったら 発電機を使っていました。 電気があるっていうだけですごい余裕を感じた…さすが…。

ここで再度コンビニへ行ったのですが、もうほとんど 商品はありませんでした。 それでもなんとかもろもろを購入。 帰宅する途中、外でBBQ的なことをしているおうちを何軒か見ました。

この日はあたたかく、天気もよかったのでした。 「いいな~」なんて思ったり。

車の中でTVが観られたので観ていたりしましたが、 同じ映像が繰り返されるだけだし なんだか不安を煽られるばかりで もっぱら地元FMラジオ局を聴いたり SNSを観たりしていました。

AMラジオも久々に聴いたのですが 生の情報が入ってくるので結構楽しかったです。

そこで活躍したのが

汚くてすいません。 手巻きラジオ(っていうの?)です! レバーを回せばラジオも聞けるし ライトも付く! ずっと車にいてもガソリンくうし、 家ではラジオを聴いていました。

そして夜になって大変役立ったのが

バータイプのLEDです。 これは実家で貸してもらったのですが、 とても明るくて安心できました。 やっぱり闇は怖いです。

ちなみに付けるとこんな感じ (わかりにくくてすいません)

真っ暗にしてこれなので、だいぶ明るかったです。助かりました。

そして、停電も直らないしもう寝ちゃおう!とか言っていたら、我が家は比較的すぐに復旧しました。 ほくでんさんありがとう…。

停電当日の夜に復旧だったので、市内でも結構早い方だったのでは ないでしょうか。 翌日、会社に言ったら皆さんのお家の電気はまだ未復旧でした。 母親の家も翌日の夜まで停電だったかな。

これまでこの地方は地震が多いこともあって防災意識は高かったものの、 津波の方に意識がいっていたのかな、と思いました。 まさか停電がこんなにつらいものとは。

本当に自分の身に起きないと分からないものですね。

今年は(も)大きな災害がいろいろなところで起こり、 今も大変な思いをしている方が多いと思います。 自分も遠い世界というか、「停電か~」くらいの 気持ちでした。

”普通の生活”って大変なんだな、これからも 普通の生活を送っていきたいな、と感じました。

そのためには、きちんと備えねば…ということを 改めて感じた9月6日となりました。

TOP