旅と温泉と生活と

北海道・道東を拠点に、いろいろなところを旅したり温泉に入ったり車中泊に憧れたり生活に関するレビューをしています

【シネマ歌舞伎】野田版 桜の森の満開の下

観られないと思い込んでいた 【シネマ歌舞伎 野田版 桜の森の満開の下】を観ることができました〜〜!! やった〜〜〜!!!   

以前に観た『贋作 桜の森の満開の下』がも〜う 最高に好きで、歌舞伎版を観たい観たいと思っていたので 念願叶って嬉しいです。

歌舞伎版なので結構身構えて行ったのですが、 なんとなんとこれがほぼそのまま。

それがまた上手い具合に歌舞伎にハマっていて すごくビックリしました。

そしてこの演目自体に力があって、 私はそれが大好きなんだなあと思わされました。

この作品は夜長姫という残酷で無邪気で魅力溢れる人物が 引っ張って行くと思うのですが、 深津絵里さんの夜長姫が素晴らしかったので 七之助さんはどうなのかなあ、なんて思っていたのですが これがこれがとっっても素晴らしかった。

どちらがどう、とかではなくて 歌舞伎の夜長姫も演劇の(と言っていいのか)夜長姫も 夜長姫だったんです。

まいった、まいった。

そのほかの人物達も大層魅力的。 夜長姫の強さに対して受けるのが耳男だと思うのですが 勘九郎さんがほんっっとうによくって。 きちんと受けて、さらに自分のものにしている感じが ありました。

そして幸四郎さん!(当時は染五郎さん)の オオアマが最高に胡散臭くて良い!! やっていることは贋作〜と同じなのに 醸し出される胡散臭さに野心が見えてとっても 好きなオオアマでした。

猿弥さんのマナコも所々で笑わせてもらったし かっこよかったし。 あと扇雀さんのヒダの王も最高…! 青名人赤名人ハンニャにエンマもよかったです。 もうよかったしか言ってない。

歌舞伎がこれほど自由だったとは。

満開の桜が散っていく様が美しくて 怖さも感じるくらいの美しさ。 リフレインする台詞の抑揚が気持ちよく、 本国の人がシェイクスピアを観るときって こんな感覚なのかもと思ったりもしました。どうなんだろう。

ラストはやっぱり涙がどーっと出てしまいます。 この感覚はあまり感じたことがないもの。 いやあ、ほんと、

まいった、まいった……。        

2019.4.21 東劇にて鑑賞。

ところで東劇と歌舞伎座て目と鼻の先だったのですね… 知らなかった

(行き先のアクセスしか調べないので)



TOP