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北海道・道東を拠点に、いろいろなところを旅したり温泉に入ったり車中泊に憧れたり生活に関するレビューをしています

【観劇】骨と十字架 を、観てしまった

新国立劇場で「骨と十字架」観てしまいました。

頭が沸騰して感想をまとめる自信がない!! のですけど、記録として残しておきます。  

 劇場に着いたら雨でした。 そういえば新国立劇場のサイトは行き方が分かりやすく 記載されていたので大変助かりました。

www.nntt.jac.go.jp

 

 遠くに見えるくまちゃんがかわいかったです。 遠すぎ感。  

 進化論にも関係あるストーリーなので、会場ではこんな装飾も。会場から盛り上げてくれている!素晴らしい! 

ストーリーは、ローマのイエズス会の司祭・ティヤールが軸。

彼は司祭である一方、古生物学者でもあり 信仰と科学は両立できるという信念を持っていた。 しかし、ヴァチカンでは彼の思想は危険だと見なし…。 という感じ。  

この壮大に感じるお話を、たった5人の登場人物が こう…なんというか、情念を通わせたりすれ違ったりしながら 進んでいくのでもうね、私の感情も揺さぶられましたよ。

いろいろと。  

  会場には分かりやすい相関図も貼ってありました! ローマ?イエズス会??なんか授業でやったな… くらいの私でも分かるので難しくは無いと思います。

いろいろなことに置き換えることもできるのでは無いでしょうか。 舞台から感じる感情の波がすごくて 目が離せませんでしたよ…いやはやいやはや。  

一幕のティヤールはそのダイヤモンドのような高潔さで 周りを照らし、弟子のリュバックの心配もどこ吹く風、 というような感じに思えました。 自分の信念は分かってもらえるはずだ、という強い意志。

それに総長も少しは感化されていたと思います。

ところが、ヴァチカンの犬…じゃなかった、番犬のラグランジュは まっっったく聞き耳持たず。 そんな思考は危険だ、という風に見なしているんです。 何を言っても平行線。

そんなときに、北京から擁護というかにやってきたのが エミール・リサン。彼も司祭でありながら自然学者なのです。

リサンも危険と見なされ、今は遠く離れた北京で布教活動をしています。 彼の言葉もあり、ティヤールは北京へと向かうことに…。

というのが一幕の大体の流れなんですけど、 この時点でエモーーーショナル。 私はリサンがヤバいなと思いました(ヤバい)。  

幕間では会場内をフラフラしていたのですが  

 舞台セットもありました。 これねえ、十字架なんですよね。 もうこれが十字架に捕らわれた男たちの話なんですよ。 は〜〜〜。  

二幕ではさらにリュバックによる衝撃の告白 (さらっとしてたけどあれ結構衝撃でした)や リサン(ヤバい)のツンデレ(と言っていいのか)など 畳み掛けるような物事が起こりました。私の中で。

総長とラグランジュの関係も気になるし 総長とティヤール、総長とリサン、ティヤールとリュバック(温室育ち) とかもうもう…。 静かな作品なのに、感情があっちこっちにいってしまいましたね…。 私の観方の問題か。  

真面目な話をすると、信仰心と科学の学びは両立しえるのか、 その信念が揺らぐとき、人はどうなるのか、それを会話劇で ぐいぐいと観せてくれました。大好きです会話劇。 

細かいことを言うと「あれ?そこは…?」と思うところが 無いわけでは無いんですけど、かねがね大満足です。   

信頼している私の観劇ツイッターTLのおかげで 良い作品に出会えました!

10月には札幌で、作:野木萌葱氏の 「三億円事件」が観られるようなので 観に行きたいな〜と思っています。 行けるかな、行けるといいな!!  

会場を出ると、雨があがっていました。  


   

2019年7月14日 新国立劇場にて観劇

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